今もなお、世界中でベストセラーになっているダン・ブラウン原作の『ダヴィンチ・コード』を映画化した作品。 レオナルド・ダヴィンチが自らの絵画に隠し秘めた謎を、トム・ハンクス演じるラングドンが究明していく。 実際に、ルーヴル美術館で撮影したこともあり、スリル、迫力満点の超大作ミステリー。 監督には、『アポロ13』『バックドラフト』『身代金』などの大ヒット映画の監督を努めたロン・ハワード。 キャストの方も、アカデミー賞俳優トム・ハンクスを筆頭に、オドレイ・トトゥやジャン・レノ、イアン・マッケランなどの豪華俳優人が揃っている。 事件が起こったのは、パリのルーヴル美術館。全裸で横たわっている死体は、なんと館長のジャック・ソニエールだったのだ。 死体のそばには暗号が――――――――――――――。 その日、ソニエールと面会を約束していたラングドンは警察から疑惑の目を向けられる。 そんな中、暗号解読官が来た。彼女は死んだソニエール館長の孫娘、ソフィーだった。 ラングドンを疑い、巧みに質問をするファーシュ警部。 ソフィーは、ファーシュがラングドンを逮捕しようとしている事を理解し、すぐに実行に移したのだった。 上手く美術館を抜け出した彼らは銀行などを経て、宗教学家のリー・ティービングの邸宅へ。 警察とは別の追っ手が二人を追っていた・・・・・・・
原作『ダヴィンチ・コード』は計3〜4度読んだほどのミステリー大作。 映画化が決定した時には、相当喜んでいたんだと思います。 キャスト的には少し不満があったが、(トム・ハンクスがラングドン役)なにはともあれ、結果的には割と楽しめた。 ただ、原作を読まずに興味本位で映画を観た人にはなかなか面白くないと思う。 原作を読まずに見た人はおそらく意味不明だったと思います。 ただ、原作愛読者の私にとっては、映画の方は少しまとめられ過ぎている気もしたが、100点満点でいうと60点はあげることができた。 がしかし、改めて原作を読むと・・・この本を映画化するのがどれだけ難しいのかが分かった気がします。 あの内容の超濃い原作を映画化して、原作読者の期待に応えるのは確かに難しかったんだとも思える。 だから、ロン・ハワード氏の監督としての才能が悪い事は無いし、映画自体も悪くはなかったし、 ジャン・レノやオドレイ・トトゥなどの繊細な演技もなかなか気持ちよかったし、上手かった。 実際、ソフィー役のオドレイ・トトゥは結構イメージ通りで、満足。 ただ、どうしてもストーリーの要略化、キャストの理想と現実のギャップが気になってしまう映画だった。