人気TVドラマ『踊る大捜査線』に登場以後、“当初の設定を変更させる”程の人気キャラクターになった真下正義。 彼は警視庁刑事部交渉課準備室課長として、様々な難事件を得意の交渉で解決してきた、日本初の犯罪交渉人でもある。 脇役でありながら印象に残る、ユースケ・サンタマリアの演技も人気の1つ。 そしてついには真下正義を主人公とする『交渉人 真下正義』が2005年に公開される。踊る大捜査線のスピンオフ第一作目として注目を浴び、興行収入は42億円を突破。 2003年11月24日、レインボーブリッジを封鎖して解決した「台場連続殺人事件」。あれから1年・・・・・・・
事件は地下で起きた――――――――――――。東京・地下鉄で最新鋭実験車両<クモ>が突如、急発進。 網のように張り巡らされた地下鉄の路線の盲点をついた犯行・・・・・・乗客の運命は? 犯人は、真下との勝負を要求。真下は巧みな交渉術で犯人を追い詰めるが・・・・・・・・・ 乗降客200万人の命が真下に託さたのだ。 交渉人真下と姿なき犯人の知能戦が火蓋を切って落とされる!!
元々「踊る大捜査線」は好きなドラマの1つだったので、この映画も映画館で鑑賞。総合的には結構面白かった・・かな。 映画館で観ると、<クモ>がより一層リアル、そしてスリリングでなかなかの迫力。そして寺島進演じる木島刑事もなかなか良い演技、活躍だった気がする。 何者かが最新の実験車両を乗っ取り、網目のような東京の地下鉄路線を暴走、というストーリーもなかなか良いが途中、気の抜けるやりとりのシーンなどもあり(それも踊るシリーズの魅力の1つかもしれないが・・) 映画から若干浮いているトコロも。それでも、脇役達の活躍などが光った映画でもあり、個人的には、國村隼、金田龍之介、寺島進が良かった。 主演のユースケ・サンタマリアの場合、演技自体には特に文句はなかったが、<交渉人・真下正義>としては何の魅力も無かった。 交渉術も大した事はないし、結局は犯人が自暴自棄で失敗したようなものだった。それに、結局犯人も誰だかはっきりとしないうちに事件は終着・・・・。 それも製作側の意図なのかもしれないが、観る側としては犯人像をもっと明らかにして欲しかった映画でした。それでも、総合的には良い作品だったのかな。